タテハチョウ科 VI


 アオタテハモドキ

 2010年4月
 沖縄県

 
雄はその名のとおり鮮やかな青色の後翅を持つ。
雌は青みがかったものがいたが、茶褐色のものが多く見られた。
茶褐色の翅は夏型だそうだ。
 交尾体は左が雄、右が雌。

 キミスジ

 2010年4月
 沖縄県


 元々日本には生息していなかった蝶。
2005年に西表島で発見され、数年前から急激に数を増やしているそうだ。
実際、石垣島に滞在中いろいろな場所で観察した。
食餌植物のカラムシには大量の幼虫が発生していた。
 リュウキュウミスジ

 2010年4月
 沖縄県

 
 コミスジによく似ているが、後翅裏の白帯に黒い縁取りがある。
飛び方もテリ張りもコミスジそっくりだった。
 前翅長は24mmでコミスジと同じくらいだが、少し大きめな感じがした。
 タイワンキマダラ

 2010年4月
 沖縄県


 これも元々日本にはいない種だったが、1973年西表島で発生。
現在では定着しているそうだ。
 なかなかエキゾチックな感じのする蝶だ。
 タテハモドキ

 2010年4月
 沖縄県

 
 石垣市ではアオタテハモドキに比べ個体数が少なく、なかなか見つけることができなかった。
西表島では新鮮な個体に出会うことができた。
お聞きしたところ、やはり個体数は少ないらしい。
近年北上し、北九州あたりでも大発生したという話を聞くので、とても意外に思った。
 画像は2枚とも同一個体。
 ヤエヤマイチモンジ

 2010年4月
 沖縄県


 この蝶も雄雌がまるで別の種のように模様が異なっている。
上の画像は雄で、イチモンジの名前にふさわしく、白い帯が1本。
中と下の画像は雌で、同一個体。
雌はまるでホシミスジのようだ。
 コヒオドシ

 2010年7月
 長野県


 北海道と中部山岳地帯でしか見られない蝶。
ちょうど、発生の時期に当たったようで、いろいろな場所で新鮮な個体を見る事ができた。
 メスアカムラサキ・雄

 2010年9月
 九州


 八重山では時々発生するそうだが、日本での定着は確認されていない。
台風の後など日本各地で観察の記録がある。
 雌は毒蝶であるカバマダラに擬態していて、翅が赤色をしているのでこの名が付いた。
発見場所は小高い丘の上で、複数のゴマダラチョウに混じって飛んでいた。
かなり遠くからだったが、1頭だけ模様が変なので本種と気付いた。
 オオイチモンジ

 2011年7月

 
昨年は姿も見る事ができなかったが、今年はピカピカの美形に会うことができた。
この大きさ、美しさに魅了され、毎年何度も撮影に来られている人もいるそうだ。
 シロミスジ

 2012年4月〜5月
 沖縄県


 2012年の遠征の一番の目標だった蝶。
国内では与那国島に定着している。
♂は午前中、山の頂上付近でテリトリーを張る習性があるので、
これらの画像は全て♂と思われる。
下の2枚は同一個体。