トンボ科 No.3

 アキアカネ・連結
 
 2003年11月23日
 安芸郡音戸町

 アカトンボといえばどうしてもこのトンボのことを思い浮かべてしまいます。
 雄は成熟すると腹部だけが赤くなるといわれていますが、この雄は胸部も少し赤くなっています。
 アカネの仲間は個体変異が大きく同定にはいつも泣かされています。
 アキアカネ・雌

 2002年6月22日
 賀茂郡大和町

 トンボの同定にはいつも悩まされるのですが、アカネ属のトンボも、そのひとつです。胸部の紋様や翅の斑紋で見分けるのですが、画像だけではなかなか難しいものがあります。
 採集をしないので仕方の無いことなのですが。
 タイリクアカネ
 (画像・上と中上は雄 画像・中下は雌 画像・下は未成熟雄)

 2003年11月23日
(画像・上と中上)
 2006年10月9日(画像・中下)
 2007年6月7日(画像・下)
 
 呉市

 
瀬戸内の島の入り江近く、広大な葦原が広がっています。ここではたくさんのタイリクアカネを見ることができます。 
 他にもたくさんの種類のトンボが生息していて、まさに「トンボの楽園」ですが、近年埋立やアシの繁茂によって、トンボ達の生息域は狭められてきていて、この楽園がいつまで存続する事ができるのか心配になります。。
 
 ナツアカネ

 雄・成熟
(画像・上)
 2003年11月7日
 山県郡芸北町

 雌・成熟
(画像・下)
 2007年9月21日
 東広島市

 雄は成熟すると、頭、胸、腹部とも赤くなります。
赤トンボという名前はこのトンボにこそ相応しいのかもしれません。
 アキアカネよりひとまわりちいさいトンボです。
 マユタテアカネ・雄(成熟)

 2003年10月11日
 呉市

 マユタテアカネはやや暗い環境を好むそうですが、この個体は明るい水場とは離れた民家の庭で縄張りを張っていました。
 マユタテアカネ・雄(未成熟)

 2003年6月22日
 賀茂郡大和町

 溜め池からずっと離れた、林の縁で若いアカネ属のトンボを見つけました。マユタテアカネの若い雄です。成熟すると赤くなり水辺に戻ります。
 顔にある黒い斑紋が「眉立てアカネ」の名前の由来ですが、私にはチョビ髭の様に見え、面白い顔だなあと思ってしまいます。
 マイコアカネ・成熟雄(画像・上)
 マイコアカネ・ペア
(画像・下)

 2004年10月6日
(画像上)
 2006年10月31日(画像・下)
 安芸郡音戸町

 成熟したマイコアカネに逢いたくて、このトンボの多産する場所を訪ねました。
7月の終わりにはまだ未成熟だった雄たちもすっかり赤く色付いて、額も青白になり、名前の由来である、京都の舞妓さんのような優雅な姿で飛んでいました。
  
 マイコアカネ・雄(未成熟)
 2003年7月31日
 安芸郡音戸町

 未成熟なマイコアカネの雄です。体色が雌と同じですが成熟すると上の写真のような綺麗な色になります。
 胸部の斑紋は複雑なので、他のアカネの仲間と見分けやすいです。