テングチョウ科

 テングチョウ    

 2004年3月16日
 呉市

 
最初にこのチョウを見た時、変わった頭部のチョウだなあと思いました。
 ’02年春には我が家の庭先にも数頭やって来ました。
 他所でも多数の個体が見られたそうです。


マダラチョウ科

アサギマダラ
 
 2004年7月
 廿日市市・北広島町

 頭上をふわふわと飛んできた大型のチョウの影、驚いて見あげると新鮮なアサギマダラの雌でした。
このチョウは体内に毒を持つチョウで、自分に毒があることを知らせるように、ゆっくりと飛びますが、
なかなか敏感で近寄らせてもらえません。
 また、このチョウは渡りをすることが知られていて、春は南から北へ、秋は北から南へ大移動します。
マーキング調査では長野県でマークされた個体が遠く西南諸島で見つかっています。
このチョウの雌雄の判別法をよく聞かれます。
判別の方法は至って簡単、後翅の肛角部付近の黒い斑紋(これはまるで翅の破れに見えることが
あります)があるのものが雄です。
この黒い斑紋を性斑と言います。
 カバマダラ

 2010年4月
 沖縄県


 トウワタなどガガイモ科の植物を食草とする。
上画像の個体はガガイモ科のアコンに産卵中。
後翅裏に性斑が無いので、3枚(内中と下は同一個体)全て雌と思われる。
スジグロカバマダラに比べ、個体数は少ないそうだ。
 スジグロカバマダラ

 2010年4月(上2枚)
 2012年4月(下・スケ型)
 沖縄県


 八重山では何処でもよく見かけた。
交尾態では上の個体の後翅裏に性斑が見えるので、上が雄、下が雌。

 2012年、再訪した際におかしなスジグロカバマダラを見つけた。
帰宅後調べてみると、どうも白化した個体のようだ。
この場所にはこの個体以外にも数頭同じ様な白化型の個体がいた。
画像の個体は性斑を持っているので、♂のようだ。

※3枚目の画像を白化型としておりましたが、
竹富島などで見られる鱗粉の取れ易いスケ型というタイプの
レベル3〜4の個体とご教示いただきました。
 I様、誠にありがとうございました。

 リュウキュウアサギマダラ

 2010年4月
 沖縄県


 地元の昆虫館の蝶ドームでも御馴染みの蝶だが、こうしてフィールドで見るとやはり嬉しくなってくる。
翅表を何枚も写したが、なかなかこれといった画像が撮れなかった。
2枚の画像は別場所で撮影した別個体。
 ヒメアサギマダラ

 2010年4月(上から3枚)
 2012年4月(一番下)
 沖縄県


 ずいぶん、色彩の薄いリュウキュウアサギマダラだなと思ったら、本種だった。
同行の一寸野虫さんにご教示いただいた。
お腹が黄色いのが本種だそうだ。
画像は全て別個体。
中の個体は後翅裏に性斑が見えるので雄。
 オオゴマダラ

 2010年4月
 沖縄県


 街中でもフワリフワリと優雅に飛んでいて、さすが八重山!と感心してしまった。
大きくて存在感のある蝶だと思う。
前翅長が70mm以上もあり、日本では最も大きな蝶。
食草はホウライカガミで、蛹は黄金色をしていることで有名。
 ツマムラサキマダラ

 2010年4月
 沖縄県


 前翅表の褄部分の青紫がとても美しい。
雌(画像・上と中)は後翅裏に縞模様があるので、雄(画像・下)と判別しやすい。
食餌植物はキョウチクトウ科の植物。