タテハチョウ科 I
ヒョウモンモドキ・雌(画像・一枚目) 2004年 広島県 日本ではもう広島県のごく一部の地域でしか見ることができなくなってしまった。 環境省のレッドデータブックでも絶滅危惧T類に分類されている。 このチョウの生息する地域では、保護のための活動も行なわれ、ヒョウモンモドキの保護保全が地域の方達の努力によって支えられている。 ヒョウモンモドキ・雄(画像・2枚目) 2004年 広島県 今年はヒョウモンモドキ保護の会主催の観察会に参加してきた。 保護のための草刈などの環境保全、地元地域への啓発活動など、積極的な活動がなされていることをお聞きした。 ヒョウモンモドキ・雌・翅裏(画像・3枚目) 2007年 広島県 ヒョウモンモドキ・雌・黒化型(画像・4枚目) ヒョウモンモドキ・ペア 上・雌 下・雄(画像・5枚目) 2009年 広島県 黒化型は雌のみにある一定の割合で出てくるそうだ。 ヒョウモンモドキ・卵(画像・6枚目) 2005年 広島県 ヒョウモンモドキ・蛹(画像・7枚目) 2006年 広島県 ※絶滅の恐れのある貴重な種ですので、生息地は明記しておりません。 申し訳ございませんが、生息地に関するご質問にもお答え出来ません。 『ヒョウモンモドキ保護の会』が生息環境の維持、食餌植物の保護育成に多大な時間と労力をかけて、この種を守ろうと頑張っています。 くれぐれも採集なさらないようにお願いいたします。 |
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オオウラギンヒョウモン・雌 2004年 山口県 デジカメを始めた時から、撮りたいと思っていたチョウ。 雌は特に大きく美しいので、夏眠明けを狙って会いに出かけた。 1960年代には我が家の近くの山でも見られたチョウでしたが、1970年代以降全国各地で姿を消した頃、こちらでも確認できなくなった。 現在は山口県、熊本県、大分県などの、ごく一部の地域で僅かに生息している。 ※画像・上と画像・中は別個体で、ともに雌。 オオウラギンヒョウモン・雄(画像・下) 2005年 山口県 昨年は夏眠開けのメスに会いにいったので、今年は姿を消す前の雄を探しに出かけた。 何頭かの雄を見つけたが、雌を探して草原を飛び続け、なかなかとまらない。 写真に撮るのを諦め、来た道を戻り始めたところ、食事の時間がきたのか、咲き残りのノアザミで吸蜜を始めた。 |
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ウラギンスジヒョウモン・雄 2003年7月9日 呉市 コンクリートの要壁で吸水中の、ウラギンスジヒョウモンの雄。 オオウラギンスジヒョウモンの雄との見分けは、前翅表の性標の数で、ウラギンスジは2本、オオウラギンスジは3本の性標を持っている。 ウラギンスジヒョウモンは個体数が減少しているようで、この個体も今年初めて確認できた。 |
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オオウラギンスジヒョウモン・雄 2003年6月22日 三原市 ハッチョウトンボを探して湿原を歩いていたら、休耕田の縁の里山の林にオオウラギンスジヒョウモンの雄がいた。 羽化して間もないようで、とても綺麗な個体だった。 ウラギンスジヒョウモンとよく似ているが、ウラギンスジのほうは前翅表に性標は2本、オオウラギンスジは3本あるので、見分けることができる。 |
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オオウラギンスジヒョウモン・雌 2002年7月21日 広島県北広島町 前翅裏に白っぽい三角形の斑紋が見えるので、雌の個体。 ウラギンヒョウモンのように草原ではなく、林と草原の境目あたりを好むようだ。 |
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メスグロヒョウモン・雄 2006年6月28日 庄原市 林の縁の草原に、ウラギンヒョウモンと一緒にちょっと印象の違うヒョウモンチョウが飛んでいた。 葉にとまったところをそっと近付いて観察してみると、メスグロヒョウモンの雄だった。 このチョウの雌はその名のとおり、青味がかった黒い美しい翅をしている。 メスグロヒョウモン・雌 2005年6月28日 庄原市 羽化してあまり日にちが経っていない、とても新鮮な個体。 近くで眺めると青味がかった黒と白い斑紋の美しい。 雄と雌の翅色や斑紋に違いのあるチョウは多いが、メスグロヒョウモンほどに違うと、まるで別種のようだ。 |
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クモガタヒョウモン・雄 2004年5月21日(画像・上) 島根県 2007年6月21日(画像・下) 庄原市 デジカメを始めて、ずっと撮りたいと思っていたチョウ。 他のヒョウモン類(ツマグロは別として)に先がけて5月の半ばには発生をはじめる。 夏季には夏眠し、秋に再び姿を現す。 トーンの少しおさえられた、上品な色合いの淡い翅裏の紋様に心惹かれる。 |
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クモガタヒョウモン・雌(上、表翅・下、裏翅) 2004年7月23日 岡山県 デジカメをはじめて2年あまり、探していたクモガタの雌にやっと逢った。 雄に比べ、翅表の色はやや黒ずんで見え、前翅の先に白い三角形の斑紋がある。 また翅裏の色合いも、雄に比べ白い粉を吹いたように白っぽく見える。 すでに夏眠の季節に入っているのではないかと思っていたので、ちょっと驚いた。 『原色日本蝶類生態図鑑』によると、他の大型ヒョウモンに比べ夏眠行動が顕著ではないということだった。 |