シロチョウ科 I

 キタキチョウ・夏型        

 2002年8月27日
 熊本県

 キタキチョウ・秋型

 2004年10月11日
 呉市

 
秋型は夏型に比べ、前翅の外縁の黒帯の幅が細く小さくなる。
しかし、翅を広げた状態でとまることが殆どないので、その画像を撮るのはなかなか難しい。
 最近、食餌植物の違いにより、本土産のキチョウと沖縄以南に生息するキチョウを別種として分類するようになってきている。
 いろいろ意見はあるようだが、本土にはキタキチョウのみが生息するので、表記をキタキチョウとした。
ツマグロキチョウ・夏型 
 
 2002年8月28日(画像・上)
 熊本県
 
 2006年6月28日
(画像・下)
 広島県庄原市

 はっきりとした季節型のある蝶で、夏型と秋型は一見まるで別の種のようだ。
 秋型は毎年秋に庭で見ることができるが、夏型はフィールドに出ないと見ることがでない。
 近年、各地で数を減らしレッドデータブックで、絶滅危惧U類に指定されている。
ツマグロキチョウ・秋型 

 2003年12月10日
(画像・上)
 2005年11月10日
(画像・下)
 呉市

 近所にカワラケツメイの自生地がないせいか姿を見かけることは少ないが、毎年10月には秋型が見られる。
 秋型は発生地から移動する事が知られているので、その移動の途中だったのかもしれないと思っていた。
 意外にも我が家の庭や周辺に越冬地があることを知った
 モンキチョウ・雄

 2003年6月22日

 三原市

 街中では最近あまり姿を見なくなりましたが、少し郊外に出るとたくさん出逢うことができる。
 春、レンゲやシロツメクサのヒメジョォンの上を舞う姿を見ると、「うーん、春だなあ」という気がする。
 
 モンキチョウ・雌

 2003年5月22日 
 熊本県


 走ってきた車の風圧で吹き飛ばされて気絶中の雌。
 輪禍の被害を一番多く受けているのは昆虫類じゃないだろうかと、ふと思った。
 もちろん急いで写真を撮って、救出しましたよ。最初ちょっとふらふらしていたが、そのうち元気にとんでいった。
 雌には白型と黄色型(♂型)があるが、この雌は白型。



 モンキチョウ・(左・雌 右・雄)

 左の雌に、右の雄が求愛していたが、拒否された。
 スジボソヤマキチョウ 

 2002年9月8日
 島根県


 コウゾリナ(キク科)で吸蜜中。結構愛嬌のある顔をしている。
よく似た種にヤマキチョウがいるが、こちらは未見。
 スジグロシロチョウ・雌(春型)(画像・上)

 2006年4月29日

 広島県庄原市

 モンシロチョウによく似た蝶ですが、こちらのほうがやや大柄で、斑紋の形状や翅裏の黒色条で見分けることができる。
 しかしエゾスジグロシロチョウとの見分けは難しく、専門家でも外見だけの同定は難しい。(という理由で、ここでは両種を区別しないでスジグロとして記載している。)
  
 春型は夏型に比べ、翅裏の翅脈の黒い鱗粉が発達している。
また雌は雄に比べ、翅表の黒色鱗が発達し翅裏の地色も黄色味が強くなる。


 スジグロシロチョウ・雄(春型)(画像・中上)

 2006年4月29日
 広島県 庄原市


 春型雄の翅表の黒斑は未発達で、ぼんやりしている。



 スジグロシロチョウ(夏型)(画像・中下及び下)

 2004年7月4日
 呉市


 2007年6月21日
 広島県庄原市


 春型に比べ、翅脈の黒色鱗の発達が少なく地色も白っぽくなる。
大きさも春型に比べ大型。
 モンシロチョウに比べ、やや暗い場所を好む。


 モンシロチョウ

 2002年8月3日

 呉市

 童謡「チョウチョ」の歌のチョウはモンシロチョウに違いないと、勝手に思い込んでいる。
 翅のふんわりとした柔らかな色調が美しい。