シジミチョウ-6


 クロシジミ

 2007年7月
(上2枚)
 2008年7月(下3枚)


 写真を始めた頃からずっと探していた蝶。
念願かなってようやく会う事ができた。
幼虫は弱齢期にはアブラムシの分泌液で育ち、3齢以降はオオクロアリによって蟻の巣へと運ばれ、
そこで餌を与えられて育つ。
 画像・上の2枚は同一個体、下3枚は別の同一個体で、画像でも判るように、色彩による個体変異が大きい。
 カラスシジミ

 2007年7月
 兵庫県


 こちらも探していたがなかなか見つけられなかった蝶。
ハルニレの大木や群生地に生息するそうだが、個体数は少ない。
事実この画像を撮影した場所でも、個体数は少なかった。
 画像上と下は別個体。 確認はできなかったが、下の個体は雌ではないかと思う。

 2014年7月
 2015年7月

 北海道

 北海道では牧場の脇や公園、渓流や林道など、行く先々でごく普通に出会えたのには
本当に驚いた。
地元では、全く見たことがないだけに、北海道の自然度の高さには感動だ。
 クロツバメシジミ

 2007年
 岡山県


 以前から会いたかったクロツバメシジミを、ようやく重い腰を上げて探しに行った。
地元にも生息地があるが、場所は特定できていない。
 吉備高原産のクロツは地元産のとは前翅の黒い斑列の並び方に地域変異があるそうで、
ぜひ地元の個体を見つけて、地域変異を確認してみたいと思う。
 ベニモンカラスシジミ

 2008年
 広島県


 画像は上から、「縄張りを張る雄」 「雌」 「交尾個体(左・雌、右・雄)」 「産卵する雌」。
ちなみに画像中の雄雌共に全て別個体。
「産卵する雌」に関しては、飛び去った後、産み付けられた卵を探すも発見できず。
卵の大きさはルリシジミの1.5倍もあるそうで、発見できないとは考えられない。
おそらく擬似産卵と思われる。
雄は翅表に鮮やかな赤紋を、前翅裏の中室付近に楕円形の性標を持っている。
また、雌は雄より一回り大きい。
 ヒサマツミドリシジミ・雄

 2008年7月(上3枚)
 2010年7月(上から4、5枚目)
 2010年9月(一番下の画像)


 蝶の写真を撮り始めてからずっと探していた。
ブナ林に生息し、雄は日当たりの良い山頂の木々の梢で縄張りを張る。
一番下の画は渓谷の林床に下りて来た雌個体。
 ウラクロシジミ

 2010年7月
 


 マンサクを食餌植物とする蝶なので、早春の花期に県北の山々を歩いてマンサクを探していた。
しかしなかなか成果は上がらず、重点目標の蝶になっていたが、ようやく見つけることができた。
 全国的にマンサクの木が弱ってきているという話を聞くと、この蝶の行く末が心配になる。
 オナガシジミ

 2008年7月
 広島県


 昨年は比婆山系で見つけられなかったこのシジミを、思わぬ場所で撮影する事ができた。
羽化したばかりなのか、とてもピュアな子で、白い地色に黒と橙の斑紋の翅が美しく朝陽に輝いていた。
オニグルミの自生する場所はきちんと調べてみると、思わぬ場所で出会うことができるかもしれない。
 ルーミスシジミ

 2008年(上2枚)
 2010年(下2枚)


 イチイガシを食餌植物とするこの蝶はごく限られた地域にピンポイント的に生息する。
蝶を撮り始めた頃から憧れていた。
 よく晴れた暑い日に半日陰の渓流に降りてくるが、暗い林床なので撮影には苦労した。
飛ぶと翅表の水色がキラキラ輝いてとても美しい。
 ミヤマカラスシジミ
 
 2009年6月(画像・上2枚)
 広島県
 2013年7月(画像・下2枚)
 山梨県


 ベニモンカラスシジミに比べ、翅色の色彩がやや薄い感じがする。
食草の近くを緩やかに飛んでいたが、やがて産卵を始めた。
飛び去った後に枝を調べてみると小さな緑色の卵が産み付けられていた。

ヤマキチョウのポイントにワラワラいるのを見て驚いた。
いるところにはいるものだ。
下側の2枚のうち、上の個体は前翅表に性標を持っているので雄、
下側は性標が無いので雌と思われる。
 キマダラルリツバメ

 2009年6月

 ようやく念願のキマルリに会えた。
遠いながらも翅裏と開翅の画像を撮れたのが嬉しい。
夕方になるとテリ張りを始めるが、飛翔速度が半端なく速い。
必死に目で追うがしばしば見失うほどだ。
昼間はヒメジオンの花などで吸蜜する。
画像1〜3は同一個体。 4枚目、5枚目はそれぞれ別個体。