シジミチョウ科 I

 ムラサキシジミ・雄

 2003年12月
 呉市

 葉の上で翅を広げ、日向ぼっこの真っ最中です。
 今まで、何度出逢っても、いつも翅を閉じている事ばかりでした。
 この美しさは、裏翅からは想像もできません。



 ムラサキシジミ・雌

 2004年7月
 廿日市市


 こちらは雌です。画像を見ると一目瞭然なのですが、雌雄の差は青色鱗の形で見分けることができます。
 ムラサキツバメ(画像上・♂ 画像下・♀)

 2003年12月(画像・上)
 2006年7月(画像・下)
 呉市

 
画像上は庭のランタナにとまった♂。
毎年初冬に我が家の庭に姿を見せます。
飛んだときの翅表の色合いから、雄の個体ではないかと思っています。

 下の個体は市内の公園で見つけました。
第2化目の個体ではないかと思います。
ムラサキシジミと混生しています。
翅表の青色斑が発達した綺麗な雌でした。
 アカシジミ

 2006年6月
(画像・上)
 呉市
 2007年6月(画像・下)
 広島県庄原市

 私の住む県南部にも生息するチョウなのですが、なかなか出会うことができませんでした。ようやく裏山で見つけることができました。
コナラ、アベマキ、アラカシなどを食餌植物とする、平地性のゼフィルスです。この時期年に一度だけ姿を現し、1月ほどで姿を消します。
 ミズイロオナガシジミ

 2003年7月
 廿日市市

 ススキの草むらで、じっとしていました。よく見回してみると、ここにも、そこにもいっぱいいます。
 ゴイシシジミがシジミ界のコギャルなら、ミズイロオナガシジミは、しっとりと落ち着いたお姉さんのイメージでしょうか。
 それにしても、表翅も水色ではないのになぜミズイロなのかしら? 「飛び立った時一瞬水色に見えるよ」とは、知人の弁。なるほどと、腑に落ちました。
 ミドリシジミ

 2006年8月(画像1、2)
 島根県


 ハンノキの幹に卵を産み付ける雌。
 下の個体は産卵する雌とは別個体。
 この角度からだと判りにくいのですが、青斑と赤斑の両方を持つAB型。

 2008年7月27日
 広島県


 開翅の雄は2枚とも同一個体。
翅裏の画像は別個体の雄。
下の2枚は雌・AB型。
広島県の雌はo型50%、B型42%、AB型8%だそうだが、不思議な事にAB型ばかり観察している。
 メスアカミドリシジミ(上5枚・雌 下3枚・雄)

 2003年6月
(上から1、2枚目)
 廿日市市

 遠くでヒラヒラしているのが見えたので行って見ると、メスアカミドリシジミだった。
 あまり目の良いほうではないのに、虫に関しては自分でもビックリするぐらいよく見える。
 「あんたの目はおかしい!」とよくTODに言われるが、「虫専用の特別仕様なのよ」と答えている。

 下の画像は上の画像と同じ個体が翅を開いたところです。

 2008年7月(下の3枚)
 広島県


 山道をゆっくり走っていると、梢から舞い降りる姿が見えた。
あわてて車を降りると目の前の下草にとまって開翅をはじめた。
とても綺麗な雄で、翅色は見る角度によって金緑青にも金緑色にも変化する。
 こういう姿を見るとこの蝶たちに心奪われる人が多いのも肯ける。

 2009年6月
 兵庫県
(上から3枚目)
 岡山県
(上から4、5枚目)

 
 オオミドリシジミ・雌(画像上1枚)

 2003年8月
 庄原市

 草原と林の間の道を歩いていると、不意に目の前を横切って飛ぶチョウがいた。
 すぐ傍の木の葉にとまったところを見てみると、オオミドリシジミだった。
 まさかこの時期まで見ることができるとはと、家に帰って調べてみると、雌は9月頃まで活動するらしい。



 オオミドリシジミ・雄(画像・下3枚)

 2008年6月
 広島県


 雨の中縄張りを張る雄。
卍巴飛翔を始めるとなかなか終わらず10分近くも続いた。
そんな体力がこの小さな体の何処に隠されているのだろう。
Favoniusの中では一番輝きが無いと言われているが、十分に綺麗だと思う。
 ジョウザンミドリシジミ・雄

 2003年7月
(画像1枚目)
 2004年7月(画像2枚目)
 広島県


 梅雨の晴れ間、朝陽に翅を煌かせ飛び交う姿はまるで夢のように美しい。
 ゼフたちの活動時間は種類によりほぼ決まっていて、その時間が過ぎるとあまり姿を見せなくなる。



 2004年8月(画像3枚目)
 長野県


 長野県では、道路のすぐ脇の林に普通に飛んでいるのを見て、やはり信州はゼフの多い地域なのだと、今更ながら驚かされた。



 2008年7月(画像4,5枚目)
 兵庫県

 この蝶は他のゼフに比べ低い位置でテリ張りするので、撮影者には嬉しいゼフだ。
 この個体も林道脇の下草でテリを張っていた。