ヤママユガ科・カイコガ科・1

 ヤママユガ
 
 (画像・上)
 2003年9月23日
 山県郡戸河内町


 ヤママユガ・♀(画像・中)
 2005年9月15日
 島根県千原町


 大きな立派な翅を持っていますが、飛ぶのはあまり得意ではないそうです。
翅の真ん中の丸い斑紋の部分は鱗粉が無く、透き通っています。
 最初、翅に草が引っかかっていて、幾分閉じ加減でしたが、草を除いてみると、ゆっくり広げて、見事な姿を見せてくれました。
 (画像・中)は上とは別の個体を裏から見たところです。

 ヤママユガ・繭(画像・下)

 2002年12月
 呉市

 ヤママユガは天蚕とも呼ばれ、この繭からは薄黄緑色の美しく貴重な生糸が取れるそうです。
 この繭も初冬の陽にキラキラ輝いていました。
 ヒメヤママユ・雄


 2003年11月
 山県郡芸北町


 豪華な毛皮のコートを纏った 前翅の目玉のような文様が印象的なガです。
 櫛型の大きな触角はメスの出すフェロモンを遠くから感知するためのアンテナです。

 ヒメヤママユ・雌

 2004年9月16日
 長野県上高地

 葉っぱの裏で交尾中のカップルを見つけたのですが、葉っぱを裏返していたら、ポトリと下に落ちてしまいました。左斜め上にちょっぴり見えるのが雄です。すっかりカップルの邪魔をしてしまいました。
 エゾヨツメ

 2004年4月11日
 広島市

 
蛾に興味を持ちはじめて、春に発生する野蚕に逢いたいと思っていました。
 櫛歯状の触角が美しく、体は毛に覆われてムクムクしていて、まるでぬいぐるみのように可愛らしかったです。
 ヤママユガの仲間は口吻を持たず、羽化後は餌を摂らないと聞いたことがありましたので、じっくり観察してみましたが、口吻らしきものは見当たりませんでした。
 オオミズアオ・雄(画像 上・中)

 2004年7月21日
 広島県庄原市


 野蚕の中でも特に美しい種で、開長は100ミリ程度ありました。立派な櫛型触角を持った雄です。浅黄色の翅を持つ蛾に憧れていて、いつか見たいと思っていました。この時期は第2化の羽化の時期のようで、新鮮な個体を他にも見つけました。


 オオミズアオ・雌(画像 下)

 2006年4月13日
 呉市


 雌の触角は雄に比べとても小さく、お腹がとても大きいです。
 ウスタビガ・雄(画像・上)

 2004年11月22日
 島根県浜田市


 この日は朝から、何かに出会えそうな気がしていました。
まさかそれが捜し求めたウスタビガだとは、思いもよりませんでした。
こちらでは、10月の終わりから11月に羽化する蛾ですが、なかなか会えなくて、今シーズンはもう諦めていたのです。
 

 ウスタビガ・雌(画像・中)
 
 2005年11月3日
 広島県安芸太田市


 雌は雄に比べ大柄で翅色も黄色味が強いので、すぐに雌雄の判別がつきます。また触角も雄に比べ櫛の歯状の部分は小さくて貧弱な感じです。
翅の美しい斑紋がくっきりと見える雌のほうが、私的には好みです。


 ウスタビガの繭(別名 ヤマカマス)

 2004年11月22日
 広島県芸北町


 この日は別の場所で、この蛾の繭『ヤマカマス』(下の画像です)も見つけることが出来ました。 
繭の形がカマス(穀物などを入れる袋)に似ているので、この名が付いたそうです。
 シンジュサン

 2004年6月6日
 広島県大朝町

 シンジュサンはずっと憧れ続けていた蛾でした。5月の終わり近くの山の林道で見失った大型の蛾は、シンジュサンではなかったかと、見失ってしまったことが悔しくて歯噛みする思いでいましたが、思わぬ場所での再会となりました。
 ちょっと翅は痛んでしまっていましたが、前翅、後翅の三日月を思わせる斑紋が美しく、会えてとても嬉しい気がしました。
 クスサン・雌(画像・上)

 2004年9月17日
 長野県軽井沢町


 浅間山の降灰がうっすらと積もった歩道にとまっていました。翅に全く傷みが見られないので、羽化して間もないのかもしれません。
 クスサンは秋の野蚕で、開長が100〜135ミリもあります。
幼虫は全身を白っぽい長い毛で覆われているので、「シラガタロウ」と呼ばれています




 クスサン・雄(画像・下)

 2005年9月30日
 広島県呉市


 かなり翅が傷んでしまって、ボロボロの個体でした。
自宅周辺で会えるとは思いませんでしたので、嬉しい驚きでした。
 オナガミズアオ

 2005年6月28日

 広島県庄原市

 ゼフを見に行く途中で出会いました。最初オオミズアオと思って撮りましたが、触角の色や前翅前縁の色、後翅の斑紋の形を見るとどうもオナガのほうではないかと思っています。
 スカシサン(カイコガ科)

 2005年7月12日
 広島県北広島町


 建物の天井部分に張り付いていて、肉眼では何なのか定かではありませんでした。画像をPCに落として拡大してみて初めて、スカシサンということが判りました。
 思っていたよりも随分小さく、開長は25〜35mm程度に見えました。
 クワコ (カイコガ科)

 2004年11月22日
 島根県浜田市


 蚕の原種、野生のカイコです。
翅が小さいし、体が太く重そうなので、これで飛べるのかしらと思ってしまいます。
 とまっていた場所は地上3メートルくらいの民家の壁でしたので、余計な心配をせずとも大丈夫なのでしょう。